9月13日、NHK Eテレで大滝詠一特集番組を観た。坂本龍一、加藤和彦の特集番組や映画も良かったけれど、10代、20代によく聴いていた音楽をもう一度聴き直すと、過去に舞い戻るだけでなく、制作者の意図や背景が見えて面白い。優れた作品は、膨大な知識や情報量、そして努力によって生まれるんだ。また、その時代にどんな人達と出会い、繋がってきたかも影響が大きい。大学時代よく大滝詠一の歌を口ずさんでいた友人は、行方不明。生きていればもうすぐ69歳。大滝詠一の曲を聴いていると、モノクロの思い出がカラーになる気がしてくる。大滝詠一は65歳、今の私と同じ歳で亡くなっている。番組のタイトルになっている「幸せな結末」が作られた1997年はニューヨークにいたので聴いた事がなかったが、「はっぴいえんど」と同じ意味だと気づいた。昔よく聴いていた音楽を聴き直す事は、個人的な過去の時間旅行なのかも知れない。
