バンコクから電車で約1時間で行けるアユタヤに行ってみた。アユタヤ行き急行、特急は2021年に新しくできたクルンテープ・アピワット中央駅から出ていて、オンヌットからBTSなど乗り継いで行くのは面倒なのでタクシーで行く。(約200THB)。クルンテープ駅は空港のように美しく、広々としている。アユタヤまで特急で55分、料金なんと20THB(約91円!)。冷房なしの3等車だったけれど、窓を開けて走った55分はなかなか快適だった。小太りの中国人ゲイカップルが仲良く抱き合っていて、彼らにとってタイは最高な居場所なのだと思った。
ホテルにチェックインして菩提樹の根の中に埋まった仏像の頭で有名なワット・マハータートに行く。女性タクシードライバーは日本が大好きで毎年日本旅行をしているそうで、スマホの写真を見せながら、「東京、大阪、軽井沢」と話しかけてきた。ワット・マハータートは、頭が無い黒焦げの石像が沢山あって、昔ミャンマー軍の攻撃を受けて滅亡したアユタヤ王朝の残骸が痛々しい。人間はいつになっても戦争を続けていると思うと悲しくて、他の遺跡に行く気分になれなくなった。アユタヤには戦国時代に主君を失った武士や商人が集まった日本人街があったらしく500年以上も昔、何百人もの日本人がアユタヤに居たと思うと不思議な気分になった。
結局、観光はワット・マハータートだけで、後はレストランやホテルでずっとワインを飲んでいた。