ラオスに来るたびに、豊かさとは何だろうと考えさせられる。ラオス在住30年の日本人M氏の話。
奥さん(ラオス人)のお父様は、末期癌で、病院ではこれ以上何もできないから、自宅で療養するよう告げられる。しかし、いつでもモルヒネを投与して痛みは緩和できる。時々、寺院を訪れて精神的に穏やかになる。そして、大勢の家族に看取られて成仏したそうだ。
3年前、11ヶ月病院に入院したまま他界した父の事を思うとなんだか辛い気持ちになる。
話は変わるが、ミャンマーやボリビアでは、80歳以上の高齢者は手術しないらしい。医療技術の問題で高齢者の手術そのものがリスクが高いらしい。90歳でも手術できる日本は凄いと言われたが、延命だけの手術に価値はあるのだろうか?
元旦から少し重い話題になったけれど、高齢者ノマドは、静かに山か海に消えていきたいなあ。