Kさんの長男アキラ君の高校卒業試験が終わり、日本食を食べたいと言うのでカトマンズの日本食レストランで会食する事になった。長崎の新鮮な魚介類をたべなれている私達にネパールの日本食はないだろう。と思ったが、Kさんはカトマンズにも日本食レストランがある事をアピールしたいのだろう。刺身は冷凍でざっくり厚切り、巻き寿司の上にはタップリマヨネーズが乗っている。ベジタリアンの奥さんはうどん。アキラ君は巻き寿司と天ぷら。アキナちゃんはチキン照り焼き丼、そしてKさんは鰻重。私達は刺身と湯豆腐。どちらもまあまあだったが、日本酒獺祭の大吟醸があったので、とりあえず満足する。
アキラ君は日本生まれ。Kさんは長男が生まれた時、日本の男の子の名前を片っ端から調べ、アキラという名前が1番カッコよかったので名付けた事をアキラ君に言うと、本人もアキラという名前は気に入っているらしい。10年前小さかったアキラ君は今17歳。身長も髭もしっかり伸びていた。
ネパールは中国、インドという2つの大国に挟まれた小さな国なので、2国との距離をバランスよく保ちながら独自の文化を築いてきたと奥さんが話してくれた。アキラ君もアキナちゃんも英語や数学が得意。両親が子供達の教育に大変力を注いでいる事がよくわかった。数年後今度は日本で会いましょうといってお別れした。